動画から車の速度を計算する方法:2 つの目印とフレーム数で求める
必要なのは、車の動画と、道路上の 2 つの目印、その間の距離だけです。
動画から車の速度を測るには、距離のわかっている道路上の 2 つの目印と、車がその両方を通る動画が必要です。車が一方の目印からもう一方まで進むのにかかったフレーム数を数え、動画のフレームレートで割って時間を出し、距離をその時間で割ります。
速度 = 距離 ÷(フレーム数 ÷ 1 秒あたりのフレーム数)
手順
- 道路上の目印を 2 つ選ぶ。 道路を横切る線がいちばん向いています。舗装の継ぎ目、横断歩道の端、停止線、中央の破線の端など。その間の距離を、メジャーや距離計測用のホイールで車線に沿って測ります。目印が離れているほど、1 フレームの影響は小さくなります(後述)。
- 車が 2 つの目印を通る様子を撮る。 カメラは動かさないでください。三脚、塀、窓枠などに置きます。車が 1 つ目の目印に来る前に撮り始め、2 つ目を過ぎてから止めます。
- フレームを数える。 動画を 1 フレームずつ送ります。車の前端(または前輪)が 1 つ目の目印に達したフレームの番号を書き留め、同じ位置が 2 つ目に達したフレームの番号を書き留めます。目印の間のフレーム数は、後の番号から前の番号を引いた数です。
- 速度を計算する。 フレーム数をフレームレートで割って時間(秒)を出し、距離をその時間で割ります。
計算例
2 本の舗装の継ぎ目が 20 m 離れています。30 fps で撮影した動画で、車の前端が 1 つ目の継ぎ目に達したのが 120 フレーム目、2 つ目に達したのが 165 フレーム目でした。
- 目印の間のフレーム数: 165 から 120 を引いて 45 フレーム。
- 時間: 45 ÷ 30 = 1.5 秒。
- 速度: 20 m ÷ 1.5 秒 = 13.3 m/s(メートル毎秒)。
- km/h に直すと: 13.33 × 3.6 = 48.0 km/h(29.8 mph)。
もう 1 つの例: 目印が 20 m 離れていて、30 fps で 24 フレームなら、24 ÷ 30 = 0.8 秒、20 ÷ 0.8 = 25 m/s で、25 × 3.6 = 90 km/h(55.9 mph)です。
計算ツール
目印の間の距離、その間のフレーム数、動画のフレームレートを入力してください。
2つ目の目印でのフレーム番号から、1つ目の目印でのフレーム番号を引いた数です。
- 速度
- 48.0 km/h
- mph換算
- 29.8 mph
- 目印の間の時間
- 1.5秒
20 m ÷ (45フレーム ÷ 30 fps) = 20 m ÷ 1.5秒 = 13.33 m/s
目印を道路上に取る理由
それぞれの目印は、車がちょうどその位置に来た瞬間に数えます。道路を横切る線なら、どこから撮っても同じ瞬間に車と並びます。道路脇の柱や木はそうではありません。斜めから見ると、車は通過する前か後に柱と重なって見え、車の車線が柱から離れているほど、そのずれは大きくなります。目印は路面上のもの、または路面を横切る線を選び、両方の目印で車の同じ位置を使ってください。
フレームを見つける
- 1 フレームずつ送る。 たいていの動画編集アプリでできます。Mac では、一時停止した動画を QuickTime Player の矢印キーで 1 フレームずつ前後に送れます。
- フレーム番号か時刻を使う。 編集アプリが各フレームの時刻を表示するなら、フレームを数えなくても構いません。後の時刻から前の時刻を引くと目印の間の時間になるので、距離をその時間で割ります。
- 車の同じ位置を使う。 両方の目印で、前のバンパーか前輪を使います。
フレームレートを確かめる
割るフレームレートは、動画を撮影したときのレートでなければなりません。
- iPhone では、設定 › カメラ › ビデオ撮影 でレートが決まります。24、25、30、60 fps で、一部のモデルでは 120 fps です。「写真」でビデオを上にスワイプすると詳細が表示され、最近の iOS ではフレームレートも確認できます。
- 暗い場所。 「FPS自動調整」がオンだと、iPhone は暗い場所で 24 fps に下げることがあり、明るさが変わったクリップではレートが混ざることもあります。そうしたクリップでは、編集アプリで読み取った時刻を使うほうが確実です。
- スローモーション は 120 か 240 fps で撮影し、遅く再生されます。再生速度ではなく、撮影したレートを使ってください。
1 フレームの影響
数えられるのは整数のフレームだけなので、答えは 1 フレーム分ずれる可能性があります。計算例で 1 フレーム前後すると、答えは次のように変わります。
| 目印の距離とフレームレート | 1 フレーム少ない | 数えた値 | 1 フレーム多い |
|---|---|---|---|
| 20 m、30 fps | 44 フレーム: 49.1 km/h | 45 フレーム: 48.0 km/h | 46 フレーム: 47.0 km/h |
| 20 m、60 fps | 89 フレーム: 48.5 km/h | 90 フレーム: 48.0 km/h | 91 フレーム: 47.5 km/h |
| 40 m、30 fps | 89 フレーム: 48.5 km/h | 90 フレーム: 48.0 km/h | 91 フレーム: 47.5 km/h |
フレームレートを 2 倍にするか、目印の距離を 2 倍にすると、1 フレームによる変化はほぼ半分になります。
SpeedCam AI に任せる
SpeedCam AI なら、目印を測る必要もフレームを数える必要もありません。iPhone を道路に向けると、通る車ごとの速度が画面に表示されます。ライブの速度表示も記録も無料で、セッションは iPhone に保存されます。Pro ではそのグラフと写真を開けて、手持ちの動画の交通量も数えられます。Pro の 動画を読み込む は、最初の画面で、読み取れる動画の撮り方として「道路を横から撮影する」「iPhoneを動かさない」「車全体を画面に収める」の 3 つを示します。
出典
2026 年 10 月 27 日に閲覧。
- Apple, MacのQuickTime Playerのキーボードショートカットとジェスチャ: 矢印キーで 1 フレームずつ前後に送れること。
- Apple, iPhoneユーザガイド, iPhoneのカメラでビデオを撮影する: 撮影フォーマットとフレームレート。
- Apple, iPhoneユーザガイド, iPhoneのビデオ撮影設定を変更する: 暗い場所でフレームレートを 24 fps に下げる「FPS自動調整」。
次のステップ
よくある質問
撮った動画から、車がどれくらいの速度で走っていたかわかりますか?
カメラが動かず、車が通った 2 つの目印の距離がわかっていれば、わかります。車が一方の目印からもう一方まで進むのにかかったフレーム数を数え、フレームレートで割って時間を出し、距離をその時間で割ります。
iPhone で動画から速度を測る方法はありますか?
あります。測っておいた 2 つの目印を車が通る様子を撮影し、クリップを 1 フレームずつ送って、目印の間のフレーム数を数えます。「写真」でビデオを上にスワイプすると詳細が表示され、最近の iOS ではフレームレートも確認できます。残りの計算は、このページの計算ツールが行います。
iPhone は何フレーム毎秒で撮影していますか?
設定 › カメラ › ビデオ撮影 で決まります。24、25、30、60 fps で、一部のモデルでは 120 fps、スローモーションは 120 か 240 fps です。「FPS自動調整」がオンだと、暗い場所では 24 fps に下がることがあるので、設定ではなくクリップそのもので確かめてください。
なぜ目印は道路上でなければならないのですか?
カメラがどこにあっても、数える瞬間に車が目印とちょうど並ぶようにするためです。道路脇の柱は、真横から撮らない限り、カメラの角度によって車と重なるタイミングが早くなったり遅くなったりします。